コーヒーと紅茶、どちらがお好きですか。
コーヒー派と紅茶派はどちらが多いのでしょうか。アンケート調査結果をご紹介します。
また、コーヒー派と紅茶派の人たちがそれぞれを好きな理由をご紹介。
そして、コーヒーと紅茶のそれぞれの健康効果をまとめましたので、ご参考にしてください。
コーヒー派と紅茶派はどのくらいの割合なの?
コーヒーも紅茶も仕事や勉強の合間に、ホッとひと息つきたいときに飲む方が多いポピュラーな飲みものです。
インターネットで20~69歳の1,719人に対し、「コーヒー・紅茶に関する調査」を実施したデータがあります。
各年代でコーヒー派の割合が多い
どちらが好きか質問したところ、コーヒーは73.5%、紅茶は26.5%で、コーヒー派が多数を占めました。
他の世代に比べて20代は紅茶派が多く、50代はコーヒー派が最も多くなっています。
年代 | コーヒー派 | 紅茶派 |
---|---|---|
20代 | 57.1% | 42.9% |
30代 | 70.6% | 29.4% |
40代 | 75.2% | 24.8% |
50代 | 80.1% | 19.9% |
60代 | 73.2% | 26.8% |
どのくらいの頻度で飲む?
コーヒーを飲む頻度は、次のように半数以上が1日に2杯以上飲んでいるという回答でした。
- 「1日に2~3杯」が40.2%
- 「1日に4杯以上」が15.8%
一方で、紅茶は「1日に2~3杯」が8.6%から「月に1杯程度」が8.3%と頻度にバラつきがありました。
コーヒーを飲むタイミングで一番多いのは「仕事・勉強・家事の合間」でした。
- 「仕事・勉強・家事の合間」が55.3%
- 「日中ゆっくりしているとき」が40.7%
- 「朝食時」が37.7%
一方で、紅茶はおやつを食べる時が一番になっています。
- 「おやつのとき」37.9%
- 「日中ゆっくりしているとき」34.5%
- 「仕事・勉強・家事の合間」29.0%
コーヒーが好きな理由は香りの魅力が大きい
モーニングコーヒーで目覚めを良くする
コーヒーを朝の目覚ましとして飲んでいる方は、多いようです。
朝早くまだ眠い時に、コーヒーを濃いめに淹れてゆっくり飲むと、頭も身体も次第に目覚めてきます。
出勤前に気合を入れるためにも効果的な飲みものです。
リラックスする芳しい香り
コーヒーといえば何といっても、香ばしく芳しい香りです。
焙煎珈琲店の前を通ると、何ともいえない香りがふわっと漂ってきて、特にいつも飲む方でなくても、気持ちがリラックスするのを実感するはずです。
紅茶や緑茶にも香りはありますが、焙煎した挽き立ての香りの存在感は格別です。
紅茶が好きな理由はさまざまなフレーバーを楽しめる
そのときの気分でフレーバーを楽しめる
紅茶はストレートで飲んでも美味しいですが、レモンティーやハーブティーなどさまざまなフレーバーを楽しめるのは魅力です。
アップルティーやピーチティーなど季節に合わせてフレーバーを楽しむことができます。
香りも味わいもそのときの気分でアレンジできるので、「今日の気分はハーブティー!」と選べる楽しさがあります。
コーヒーが苦手だからという方も
実はコーヒーが苦手で、紅茶派という方も少なくありません。
胃腸が弱い方は、飲むと胃が痛くなるという場合もあります。
独特の酸味や苦みがどうしても好きになれないという方もいます。
紅茶はマイルドな味わいなので、飲みやすいといえます。
コーヒーも紅茶もカフェインを含む飲みもの
コーヒーも紅茶も、カフェインを含んでいます。
カフェインにはその作用の強さからさまざまなメリットと、その反面デメリットもあります。
大事なことは摂取し過ぎずに飲みすぎに注意することです。
カフェインのメリット
一般的に知られているカフェインの作用には、
- 興奮作用
- 集中力アップ
- 利尿作用
などがあります。
集中力アップは、脳内物質のドーパミンを増加する作用があるためです。
集中力アップの効果を最大限活かすには、集中する約1時間前に摂取します。
大切な会議があるなら、その1時間前にコーヒーを飲むと良いでしょう。
また、カフェインには血管や呼吸器の働きを良くする効果もあるとされています。
カフェインを含むコーヒーや紅茶を飲むと、集中力を高め、健康にとってプラスの効果が期待できるということです。
カフェインのデメリット
一方でカフェインを多量に摂取すると、頭痛や吐き気、不眠などの中毒症状を起こす場合があります。
目安は体重1kgに対し、17mg以上を3時間以内に摂取
※体重60kgの方であれば、3時間以内に1,020mgとなります。
カフェインの含有量は、以下のとおりです。
・ドリップ一杯:100mg
・インスタント一杯:65mg
・紅茶一杯:30mg
・緑茶一杯:30mg
体重60kgの方は、3時間以内にドリップコーヒー10杯(1,000mg)を摂取すると中毒を起こすリスクがあるとなります。
1日に何杯も飲む方は、摂取量の目安を知っておくと良いでしょう。
コーヒーには血糖値の上昇をゆるやかにする作用も
コーヒーにはカフェイン以外にも、代謝を良くするクロロゲン酸という成分が含まれます。
クロロゲン酸には血糖値の上昇をゆるやかにする作用があるとされています。
ただし、過剰に摂取すると脂肪を蓄積させることもあるので、やはり飲みすぎには注意が必要です。
また、食後にコーヒーを飲むとリラックス効果があります。
食後に飲む場合はコーヒーに含まれるタンニンが、体内の鉄分と化合して溶かしてしまうのを防止するため、できれば2時間くらい空けて飲むと良いそうです。
紅茶にも体の不調を改善する作用がある
紅茶にはカフェインの効能の他に、茶カテキン、ポリフェノールの効果が期待できます。
茶カテキンやポリフェノールは抗酸化物質で、体の不調を改善する効果があるといわれています。
- 脳の血液の流れを良くする作用
- 血圧の上昇を抑えてくれる作用
- 動脈が固くなるのを抑えてくれる作用
- 殺菌効果で食中毒やインフルエンザの感染を予防
他にも、花粉症やアレルギー性鼻炎などの症状を和らげる作用もあることが報告されています。
さらに、紅茶はコーヒーよりカフェインの含有量が少ないので、カフェイン中毒のリスクが低いといえます。
健康効果を期待するのであれば、紅茶はより多くのメリットがある飲みものです。
ただし、ポリフェノールを過剰摂取すると、脂肪を蓄積するリスクがあります。
また尿路結石や腎結石の原因となるシュウ酸を含んでいるので、腎臓の弱い方は控えた方が良いことがあります。