コーヒーにはリラックス効果だけでなく、集中力を高めたり、利尿作用を促し、二日酔いを軽減したり、肝臓に良い影響を与えるなど、知られていない効果がたくさんあります。
便秘解消や気分の落ち込み、高血糖値の予防など意外な作用についてもご紹介します。
1.コーヒー成分の効能・効果
リラックス効果や、眠気覚ましの覚醒効果が知られているコーヒー。
嗜好品であるコーヒーは、飲むことで得られる効能や効果があるのでご紹介します。
肝臓に脂肪がたまるのを抑制する
コーヒーに含まれるカフェインは、肝臓に脂肪がたまるのを抑制する作用があるといわれています。
肝臓に中性脂肪が多く蓄積されると病気や体調不良など健康への影響が懸念されます。
肝臓に脂肪がたまるのは不規則な食生活や運動不足が主な理由ですが、カフェインは脂肪の燃焼を促進する働きがあるので、肝臓に脂肪がたまりにくい身体を作れます。
1日3杯コーヒーを飲む人の方が、脂肪肝の発生率は低いという調査もあります。
脳の血液循環障害のリスクを軽減する
コーヒーに含まれるクロロゲン酸と呼ばれるコーヒーポリフェノールは、神経細胞に働きかけ、細胞を保護する作用があります。
脳の血液循環障害になると急に意識を失って倒れたり運動障害を起こすなどの症状が出る場合もあります。
脳の血液循環障害のリスクを軽減するのに、コーヒーが効果的であると公表されています。
また、過酸化脂質の発生を抑えるので、その他の病気のリスクも軽減できると言われています。
利尿作用がある
カフェインには利尿作用があり、体内で不要になった老廃物を一緒に出してくれます。
体内をきれいにできるので、お肌の老化予防、むくみの解消に繋がり、小顔効果も期待できそうです。
また、新陳代謝を高めるので、脂肪燃焼と併せてダイエットに大きな効果が期待できます。
消化を促進させる
コーヒーは胃壁を刺激し、消化液の分泌を促すので、消化を促進してくれます。
食べ過ぎたときなどに、コーヒーを飲むと特に効果的です。
2.利尿作用による健康効果
利尿作用があることで、他の症状を和らげる効果が期待できます。
二日酔いの軽減
二日酔いのときにもよおす吐き気や頭痛は、肝臓がアルコールを分解するときに出る、アセドアルデヒドが大きく関係しています。
アセドアルデヒドは体内で発生すると、血液に乗って全身に運ばれ、脳に届くと脳の血管を拡張し、ズキズキした頭痛を伴います。
吐き気や頭痛を解消するには、アセドアルデヒドを体内から追い出す必要があり、コーヒーの利尿作用により、早く体外に出すことができます。
風邪の症状に効果的
風邪は体内にウイルスが増殖している状態なので、一刻も早く体外に排出することが重要です。
汗をかくのも効果がありますが、一番効率が良いのが排尿。
コーヒーの利尿作用により風邪の症状を悪化させることを防ぎます。
また、ウイルスを撃退しようと高熱の症状になっていたのが、ウイルスを体外に出すことで、熱が下がるため、解熱の作用があるともいえます。
ただし、コーヒーと風邪薬の併用は避けてください。
風邪薬にはカフェインが含まれていることが多いので、カフェインを一度に大量摂取してしまうリスクがあります。
3.その他の効果・効能
他の疾病の予防にも効果が期待されています。
血糖値が高くなる症状の予防
コーヒーポリフェノールには脂肪燃焼効果や、食後の血糖値上昇を抑える効果があるとされ、血糖値が高くなる症状の予防効果が期待されています。
気分の落ち込みの軽減
海外の研究チームによると、1日2~4杯のコーヒーを飲むと、成人の自殺のリスクを約50%減らす作用があると報告されました。
その理由はコーヒーに、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質を、分泌させる作用があるためとされています。
毎朝のコーヒーが日課になっている方、食後のコーヒーが欠かせない方は、知らず知らずに健康習慣を身につけているのかも知れません。
これまでコーヒーにマイナスのイメージを持っていた人も、随分、印象が変わるのではないでしょうか?