カフェインを除去したカフェインレスコーヒーは、体にやさしく、カフェイン摂取を気にする方に最適です。
カフェインレスコーヒーにも、除去方法などによって、違いがあるのをご存知ですか?
そこで、カフェインの除去方法や美味しくておすすめのカフェインレスコーヒーの人気ランキングのベスト5も紹介します。
カフェインレスと普通のコーヒーの違いは?
カフェインレスコーヒーは、本来はカフェインが含まれている豆から、カフェインの成分のみを取り除いたコーヒーのことをいいます。
カフェインレスの他、ノンカフェイン、カフェインフリー、デカフェなどの名称でも知られます。
世界の市場の約10%を占め、日本でも次第に親しまれるようになっています。
自然な状態の豆から人工的にカフェインを取り除く方法は、現在4種類程度あります。
実際にどのくらいカフェインを取り除くと、カフェインレスと呼ぶのかというと、EU基準ではカフェイン含量が0.2%以下となっています。
ただ、日本ではまだ需要が少ないため、カフェイン含量の明確な基準は存在しません。
カフェインを取り除く工程を経た豆のことを、カフェインレスと呼ぶ場合が多いようです。
カフェインレスの特徴や特有のメリットは?
カフェインの含量が低い
一番の特徴は、カフェインの含量が少なくなっていることです。
豆に含まれるカフェインの量は、種類によって異なります。
豆の種類は、大きく分類すると次の2種類があります。
- アラビカ種
- カネフォラ種(アラビカ種の2倍近いカフェインを含んでいる)
カフェインレスはカフェインを90%以上取り除いており、カフェインの摂取が気になる方におすすめです。
体にやさしい
カフェインの摂取量が気になるのが妊娠中、出産後の授乳を行っているママさんたちです。
コーヒーは、カフェイン量を多く含んでいます。
普段、飲む習慣がある方は、コーヒーを控えなければならず、いきなり飲めなくなるのは辛いものですね。
カフェインが少ないカフェインレスであれば、体にやさしく、妊娠中や授乳中でも飲むことができます。
レギュラーと変わらないカフェインレスも
最近は技術の進化により、コクや酸味、苦味といった独特の味わいが、レギュラーとほぼ変わらないカフェインレスも出てきています。
知っておきたいカフェインレスの選び方5つ
①カフェインの除去法で選ぶ
カフェインの人工的な除去方法には大きく分けて2種類、さらに4つの方法があります。
基本的な知識を知っておくと選ぶときの判断材料になります。
化学薬品の塩化メチレンや酢酸エチルなど有機溶剤を使って、カフェインを取り出します。
さらに直接、豆を溶剤に漬けて除去する方法と、豆に直接接触させず、間接的に除去する方法に分かれます。
直接、溶剤に漬ける方法で、生豆に少量の有機溶剤が残留しても健康被害の心配はないとされています。
溶剤は40度以上の熱で蒸発するため、200度以上の高温でコーヒー豆を焙煎すれば消滅するからです。
化学薬品を使わない水を使った「スイスウォータープロセス」と、液体状のCO2を使用する「CO2プロセス」があります。
スイスウォータープロセスは生豆を熱湯に浸し、水溶性のカフェインを除去。
除去したカフェイン成分のも特殊フィルターでろ過し、他の栄養成分を生豆に戻します。
化学薬品を使用しないので、オーガニック豆に多く用いられ、世界有機認証を持つ工場のみで実施されています。
もっとも新しい方法がCO2プロセスで、液体CO2により大量の生豆を同時に除去できます。
スーパーなどに並ぶ流通の多い豆に利用されています。
②なるべくオーガニックの豆を選ぶ
なるべく化学物質を使用していないカフェインレスを選ぶなら、どの方法でカフェインを除去しているか確認すると判断ができます。
オーガニックの豆は、メーカーのこだわりで「スイスウォータープロセス」を多く使っています。
なるべく安全なカフェインレスを選びたい方は、オーガニックの豆を選ぶと良いでしょう。
③焙煎した日付も重要なポイント
豆は生の状態なら長期保存ができますが、焙煎後は酸化が進みます。
いったん酸化すると苦味や酸味が強くなるので、望ましいのは焙煎後2週間以内に飲み切ることです。
2週間以内ならフレッシュな状態でコーヒーを楽しむことができます。
できるだけ焙煎日は日にちが経っていないものをこまめに購入し、1~2ヶ月以内に飲み切るようにします。
そうすることで香りが引き立つ新鮮なカフェインレスを味わうことができます。
④焙煎豆の挽き具合もチェック
そのままの豆の状態か、コーヒーがすぐ淹れられるように挽かれた状態かもチェックします。
自宅にミルがある方は、自分の好みで挽き立ての味を楽しむことができます。
ミルがない方はドリップ用、エスプレッソ用など、自分で飲みたい淹れ方に合う挽き具合の豆を選ぶようにすると良いでしょう。
⑤コスパも確認する
毎日コーヒーを楽しむ方は購入したいカフェインレスが、日常的に購入できる商品か見極めておく必要があります。
1杯に使用する豆の量は約10~12g。
購入する際は約1杯分のコストを算出しておくと、自分の予算内で購入できるコーヒーを選ぶことができます。
おすすめカフェインレスの人気ランキングベスト5
おすすめのカフェインレスコーヒーの人気ランキングベスト5をご紹介します。
①マウントハーゲン 有機カフェインレスインスタントコーヒー
有機豆を使用し、フェアトレード認証も取得しています。
南米からフェアトレードした豆をCO2プロセスでカフェインレスにした後、フリーズドライ加工で仕上げます。
極上の高地栽培の珈琲豆は、ゆっくり丁寧に焙煎すると香り高い味わいです。
②ゲパ 有機カフェインレス インスタントコーヒー
南米の有機豆をブレンドし、CO2プロセスでカフェインレスにした後、フリーズドライ加工しています。
遺伝子組換えを行わず、EU有機・JAS認定を受けた豆は酸味が少なく、飲みやすくなっています。
オーガニックでも1杯あたり25円以下という価格も人気の要因です。
③コトハコーヒー オーガニックカフェインレスモカ
エチオピアの有機豆をウォータープロセスでカフェインレスにした後、ドリップバッグ用に個包装されています。
可愛らしいパッケージがギフトにも最適で、上品なフルーティフレーバー、適度な酸味、まろやかなコクが楽しめます。
④オーガニックコーヒーろばや ディカフェマンデリン
インドネシア・スマトラ島で有機栽培されるマンデリン豆を、ウォータープロセスによりカフェインレスにしたオーガニックタイプ。
挽き立ての豆をハンドドリップにすれば、さらに濃厚でまろやかな味わいを楽しめます。
⑤ウィンドファーム 有機カフェインレスコーヒー
メキシコの有機豆を使用し、ウォータープロセスによるカフェインカット率99.9%のカフェインレス。
粉状に挽いてあるので、そのままドリップで味わえるので、ミルがなくても手軽にオーガニックのカフェインレスが味わえます。